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植物肉「ミラクルミート」のDAIZ、 北米の戦略的拠点として米国・ボストンに子会社設立。

2021年5月25日
DAIZ株式会社
代表取締役社長  井出 剛

 発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZ株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役社長:井出剛、以下「DAIZ」)は、米国・ボストンに子会社DAIZ USA Inc.(以下「DAIZ USA」)を2021年5月1日に設立したことをお知らせします。
 DAIZ USAは、北米における戦略的拠点として機能することを目指し、米国における市場調査や顧客開拓、植物肉原料の研究開発や生産拠点開設に向けた情報収集を開始します。
 本取り組みを通じて、DAIZは、独自技術を強みにグローバルにおいても更なる事業拡大を図り、新しい食文化「植物肉」の普及を通じて、タンパク質危機の解消・SDGsの達成・サステナブルな社会の実現に寄与してまいります。

 

 

 米国子会社設立の背景

 DAIZは、約2年前からジェトロ・ニューヨーク事務所と丸紅株式会社の協力を得て米国における植物肉の市場調査を行ってきました。これまでの市場調査の結果、グローバルで更なる事業拡大を図るべく、この度、米国子会社を設立しました。

 米国では成長著しい植物肉市場にスタートアップや大手食品メーカーの新規参入が相次いでいます。それらの植物肉の原料の多くには、搾油後の大豆かす(脱脂大豆)やデンプン抽出後のえんどう豆などが使用され、①風味や食感に対する違和感と②加工工程におけるコスト増(添加剤使用やマスキング処理)が大きな課題とされています。

 DAIZが開発・製造する植物肉原料「ミラクルミート」は、独自技術「落合式ハイプレッシャー法」により、①原料段階で食肉の風味や食感を再現し②低コストで加工できるという特徴を有しています。この植物肉原料「ミラクルミート」の特徴は、北米市場においても競争優位性があると捉えています。

 また、DAIZ USAを設立する米国マサチューセッツ州ボストンのCIC(Cambridge Innovation Center)は、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)等の世界トップレベルの大学が近接しています。スタートアップ・大企業・政府機関・研究機関等が集積するバイオテック・フードテックのメッカである土地で、営業拠点のみならず、研究開発の拠点としても最適と判断しました。

 

 今後の展開

 DAIZ USAは、米国における市場調査や顧客開拓を進め、植物肉原料の研究開発や生産拠点開設に向けた情報収集を開始します。世界トップレベルのフードテック先端技術や最新の開発動向に直接触れることで、今後のDAIZの研究開発活動にも活かしてまいります。
 世界最大の植物肉市場である北米で「ミラクルミート」を供給するため、2022年には米国内に植物肉「ミラクルミート」の生産拠点設立を目指します。
 さらに、DAIZは日本発でグローバル展開を目指すフードテックとして、日本・北米に次いで中国・ASESAN地域への事業展開の準備も進めています。

 

 米国子会社の概要

DAIZ USAの拠点開設に際して、JETRO(日本貿易振興機構)のスタートアップ支援プログラム「グローバル・アクセラレーション・ハブ」を活用しました。

DAIZ USAが拠点を開設するボストンCIC(Cambridge Innovation Center)

 

 DAIZの発芽大豆由来の植物肉(ミラクルミート)について

 2050年までに地球上の人口は100億人に達すると予測されています※1。世界的な人口増加と新興国の経済成長により、2030年にはタンパク質の需要に供給が追い付かなくなる「タンパク質危機」が起こり、タンパク質の需給がひっ迫することで、これまで以上に食肉価格の高騰が予想されています。そこで、「植物肉」が代替タンパク質として注目されており、その市場は世界で9兆円を超えると見込まれています※2。
 植物肉が、牛肉・豚肉・鶏肉と同じように食卓に並ぶ時代が到来しています。

 これまでの植物肉に使用されてきた主原料は大豆搾油後の残渣物(脱脂加工大豆)であったため、①味と食感に残る違和感、②大豆特有の青臭さや油臭さ、③肉に見劣りする機能性(栄養価)といった課題が残っており、本格的な普及の妨げとなっていました。

 DAIZの植物肉は、原料に丸大豆を使用しています。さらに、独自の発芽技術によって、これまでの課題を解決する植物肉「ミラクルミート」の開発に成功しました。

<DAIZの植物肉(ミラクルミート)の特徴>

特徴1.原料に丸大豆を使用
 これまでの植物肉は、大豆搾油後の残渣物である脱脂加工大豆を主原料としていましたが、DAIZの植物肉「ミラクルミート」は原料に丸大豆を使用しています。さらに、オレイン酸リッチ大豆を使用することで、大豆特有の臭みを無くし、異風味を低減しています。

特徴2.旨味や栄養価を増大、肉様食感を再現する独自技術
 味や機能性を自在にコントロールするコア技術「落合式ハイプレッシャー法」※3で大豆を発芽させ、旨味や栄養価を増大させます。その発芽大豆をエクストルーダー(押出成形機)※4にかけ、膨化成形技術※5により、肉のような弾力と食感を再現しています。これらの独自技術により、異風味を低減した植物肉「ミラクルミート」を製造しています。

特徴3.独自製法による価格競争力
 旨味や栄養価が増大した発芽大豆を使用しているため、他の原料や添加物を何も足さずして、植物肉「ミラクルミート」が完成しています。発芽タンクを用いた独自の製造プロセスにより、原価低減を実現し、牛肉・豚肉・鶏肉に対し、価格競争力があります。

▲DAIZの植物肉(ミラクルミート)の製造工程

※1 国連推計「世界人口推計2019年版」より。
※2 UBS調べ。
※3 大豆の発芽中に酸素・二酸化炭素・温度・水分などの生育条件を制御し、酵素を活性化させることで遊離アミノ酸量が増加し、素材の旨味を引き出す栽培法。(特許第5722518号)
※4 食品加工時に使用される機械。材料に水を加えながら、高温下でスクリューで圧力をかけ押し出すことにより混練・加工・成形・膨化・殺菌等を行う装置。
※5 特許申請準備中。

 

 DAIZのサスティナビリティ、地球温暖化の解決に寄与する植物肉

 昨今、地球温暖化が私たちにとって大きな課題となっています。国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」に対し、DAIZは地球温暖化の解決に寄与する「植物肉」を普及させることにより、目標達成に向けて貢献しています。

 地球温暖化は、二酸化炭素・メタン・一酸化炭素・フロンなどの温室効果ガスが原因と言われています。温室効果ガスの最も大きな排出源は電力(火力発電など)ですが、同等に大きな排出源となっているのが、農業・畜産業※6です。世界で飼育されている15億頭もの牛による二酸化炭素や腸内ガス(メタン)の排出が温室効果ガスの大きな要因となっており、私たちの食生活の見直しが求められています。

 植物肉は、畜産に代わる「次世代のお肉」として、温室効果ガスの排出を抑える効果の高い植物性食品です。地球温暖化を防ぐため、私たちが今からでもできることは、なるべく地球にやさしい植物肉を食生活に少しづつ取り入れることです。牛・豚・鶏に次ぐ、「植物肉」の普及を通じて、DAIZはサスティナブルな世界を目指してまいります。
※6 IPCC「Global Greenhouse Gas Emissions Data」より。

 

会社概要

商号:DAIZ株式会社(https://www.daiz.inc/
代表者:代表取締役社長  井出 剛
所在地:〒860-0812 熊本県熊本市中央区南熊本五丁目1番1号 テルウェル熊本ビル4階
設立:2015年12月1日
資本金:8億9,022万円(累計資本調達額30.5億円)
事業内容:大豆由来の植物肉「ミラクルミート」の開発・生産及び販売
             大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を用いた食品の開発・生産及び販売

本件に関するお問い合わせ
DAIZ株式会社
取締役CFO管理部長 小板橋 達也
MAIL:info@daiz.inc TEL:096-363-8800